『笑う故郷』【11/25~】

2017/10/05

2016年度ヴェネチア映画祭でのスタンディング・オベーションが異例の長さで話題をさらったアルゼンチン映画「笑う故郷」。それもそのはず、まるで濃い目のエスプレッソのようにコクのある緻密なストーリー展開、繰り広げられる人間模様に描かれるのは、笑うに笑えず、泣くに泣けない、可笑しさと哀しさ…。目の肥えた映画祭の観客の心をわし掴みにしたのだ。

また作品の高評価とともに注目を集めたのが主演のオスカル・マルティネス。圧倒的な彼の演技はまさに一世一代の名演技と,文句なしの主演男優賞の受賞となった!

監督は「ル・コルビュジエの家」の奇才ガストン・ドゥプラットとマリアノ・コーン。二人の演出力と脚本力は定評のあるところ。

本作「笑う故郷」は米アカデミー賞のアルゼンチン代表作に選出されたのを始め、スペイン・アカデミー賞で最優秀イベロマロウ文化賞を受賞。同じくスペイン国際映画祭の作品賞/脚本賞をW受賞、ギリシャ・テッサロニキ国際映画祭で観客賞など南米のみならず、ヨーロッパ各国で数々の映画賞を受賞。

いよいよ映画ファン待望の日本公開となる!

ストーリー

それはノーベル賞受賞作家の40年ぶりの帰郷から始まった

アルゼンチン出身のノーベル賞作家ダニエルは、故郷の田舎町サラスからの招待を受け、40年ぶりに遥々スペインから帰郷する。国際的文化人ダニエルの帰郷に沸き上がるサラス。懐かしい故郷は、彼に「名誉市民」の称号を与え,人々は暖かく迎え入れてくれる。 青春時代を過ごした田舎町、旧友たちとの昔話、初恋の人との感傷的な再会…。町の絵画コンクールの審査員長も依頼され、故郷の英雄に熱い視線を送る若い女性なども出現し、ダニエルの帰郷は心地よい驚きと、秘密の喜びまでも味わっていた。
だが、ふと気づいてみると、彼を取り巻く事態は、いつの間にか思いもよらぬ方向へと方向転換しはじめ、田舎町サラスと国際人ダニエルは悲喜劇の渦に呑み込まれることに…。

 2016年/アルゼンチン・スペイン合作 /117分
原題:El ciudadano ilustre
監督:ガストン・ドゥプラット/マリアノ・コーン
出演:オスカル・マルチネス/ダディ・ブリエバ/アンドレア・フリヘリオ/ノラ・ナバス 他
配給:パンドラ   

 

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 11/25(土)~12/8(金)
11/25(土)~12/1(金) ①10:00 ②16:50
12/2(土)~12/8(金) ①9:50

[margin_5t]

© 2024 ソレイユ