『百年の時計』【10/21~】

2017/07/19

「ことでん」の愛称で全国の鉄道ファンから親しまれる
香川県・高松琴平電気鉄道の路線開通100周年を記念し、
オール香川ロケで撮影されたご当地ムービー。

芸術家と美術館の学芸員、この2人を中心に人間の成長や家族との絆を描いた作品が百年の時計です。
金子修介監督が人間の機微を繊細に描いており、日本らしい良質のヒューマンドラマになっています。

主人公である涼香を演じるのは木南晴夏、そして芸術家の安藤を演じるのはミッキー・カーチスです。
この他にも中村ゆり、鈴木裕樹、木内晶子、岩田さゆり、近江陽一郎といった面々が脇を固めます。
出演陣はみなさん素晴らしい演技で、すぐに作品の中に引き込まれていくでしょう。

ミッキー・カーチスもまさに芸術家といった雰囲気で、芸術家でありながら制作意欲を失ってしまった悲哀をうまく表現しています。

芸術家である安藤は懐中時計の持ち主探しをすることで自分の過去と向き合っていくことになります。
そうしていくことで人間として更に成長をしていく様が描かれており、人間はいくつになってもまだまだ成長できるんだと感じさせてくれます。

同時に家族との固い絆を見せてくれ、家族愛の素晴らしさも実感することができるでしょう。
高松市が舞台ということで2011年に路線開業から100周年を迎えた高松琴平電気鉄道、いわゆることでんも登場し、その独特の雰囲気を楽しめます。

そういう意味では鉄道好きの方も十分に楽しめる作品だと言えるでしょう。
作品の中でたびたび登場することでんも見どころの1つです。

百年の時計という作品は人間の素晴らしさやを感じられる作品です。
見終わった後はあたたかい気持ちになれるでしょう。

人間の細かな感情や想いを描いた作品ということで基本的には大人向けの作品となっていますが、決して難しい作品というわけではないので年代を問わず多くの人が楽しめる作品に仕上がっています。

ストーリー

高松市美術館で学芸員として働く涼香は、憧れの芸術家・安藤の回顧展を担当することに。しかし年老いた安藤は創作意欲を失っており、回顧展にも消極的だった。大切にしている懐中時計の前の持ち主が見つかれば新しいアートが生まれるかもしれないという安藤のため、人捜しを引き受ける涼香だったが……。

2012年/ 日本 /105分/
監督:金子修介
出演:木南晴夏 /ミッキー・カーチス/中村ゆり/鈴木裕樹/木内晶子  他
配給:太秦、ブルー・カウボーイズ

上映場所 ホールソレイユ(4F)
上映期間 10/21(土)~10/27(金)
10/21(土)~10/27(金) ①19:25
※10/21(土)金子 奈々子氏、大里菜桜氏10/25(水)木内晶子氏の舞台挨拶が上映終了後にあります。

[margin_5t](C)さぬき地産映画製作委員会/真鍋康正 小松尭 大久保一彦 金子修介 金丸雄一

© 2024 ソレイユ