『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』【4/8~】

2017/01/17

アウシュビッツ裁判へと繋がる“極秘作戦”が半世紀を経て初めて明かされる。

これは復讐ではない、正義と尊厳を賭けた戦いだ。

第二次世界大戦でアドルフ・ヒトラー率いるドイツが敗北すると、数多くの重要戦犯が海外へ逃亡し、ナチス・ハンターによる執拗な追跡作戦が繰り広げられた。そのうち最も悪名高きナチス戦犯がアドルフ・アイヒマンである。戦時中に数百万人ものユダヤ人を強制収容所へ送り、ユダヤ人問題の最終解決=ホロコーストの中心的役割を担ったアイヒマンは、1960年に潜伏先のアルゼンチンでイスラエルの諜報機関モサドに拘束され、翌1961年にエルサレムの法廷へと引きずり出された。

 ドイツの気鋭監督ラーズ・クラウムが完成させた『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』は、モサドによる捕獲作戦を実現へと導いた陰のヒーローというべきひとりのドイツ人にスポットを当てた実録ドラマだ。その男の名はフリッツ・バウアー。歴史上極めて重要なこの人物は、いかにして消息不明のアイヒマンを発見し、追いつめていったのか。長らく封印されていた極秘作戦の裏側の真実を濃密かつサスペンスフルなタッチで描ききり、権威あるドイツ映画賞で作品賞、監督賞、脚本賞など6冠に輝いた話題作である。

 舞台は1950年代後半のフランクフルト。ナチス戦犯の告発に執念を燃やす検事長フリッツ・バウアーのもとに、南米から一通の手紙が届く。そこには逃亡中のナチス親衛隊中佐アドルフ・アイヒマンが、アルゼンチンに潜伏しているとの重大な情報が記されていた。何としてもアイヒマンを拘束し、ドイツの法廷で裁きたいバウアーは、国家反逆罪に問われかねない危険も顧みず、その極秘情報をイスラエルのモサドに提供する。しかしドイツ国内に巣食うナチス残党の妨害や圧力にさらされたバウアーは、孤立無援の苦闘を強いられていくのだった……。

【ストーリー】

1950年代後半のドイツ・フランクフルト。ナチス戦犯の告発に執念を燃やす検事長フリッツ・バウアーのもとに逃亡中のナチス親衛隊中佐・アイヒマン潜伏に関する手紙が届く。アイヒマンの罪をドイツの法廷で裁くため、国家反逆罪に問われかねない危険も顧みず、その極秘情報をモサド(イスラエル諜報特務庁)に提供する。しかしドイツ国内に巣食うナチス残党による妨害や圧力にさらされたバウアーは、孤立無援の苦闘を強いられていくのだった……。

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2015年/ ドイツ /105分/PG12
原題:Der Staat gegen Fritz Bauer
監督:ラース・クラウメ
出演:ブルクハルト・クラウスナー/ロナルト・ツェアフェルト/セバスチャン・ブロムベルグ/イェルク・シュットアウフ/リリト・シュタンゲンベルク 他
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム

上映場所 ソレイユ2(地下)
上映期間 4/8(土)~4/21(金)
4/8(土) ①19:00
4/9(日)~4/14(金) ①18:45
4/15(土)~4/21(金) ①18:50

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