『男と女』『愛と悲しみのボレロ』
クロード・ルルーシュ + フランシス・レイの名コンビが描く
大人の恋愛模様“最終章”
ニューデリー~ムンバイからケーララへの2日間の列車旅行。
異国情緒たっぷりのインドを舞台に、互いにパートナーのいる男と女は惹かれあう。
美しい風景の中でつきない会話。恋の予感はやがて…
カンヌ国際映画祭で最高賞に輝き、アカデミー賞®外国語映画賞と脚本賞をダブル受賞した恋愛映画の金字塔『男と女』から50年。男女の心の機微を描いた作品を数多く発表している恋愛映画の名手、クロード・ルルーシュと『ある愛の詩』のアカデミー賞®作曲賞をはじめとして世界中の音楽賞を受賞している名作曲家フランシス・レイ。出会ってから50年、長年タッグを組んできた名コンビが描くのは、大人の男と女の恋愛模様“最終章”。
「この映画は、映画らしい感動を大きなスクリーンで見せるために作られたもので、決して絵ハガキ的な観光映画じゃない。本当のインドを舞台に感動的なストーリーが見られるんだ」と主演のジャンが語るように、全編インドロケを敢行した本作には、75歳で初めてかの地を訪れたルルーシュ監督が魅了されたインドの風景が、あますところなく映し出されている。鮮やかなパワーみなぎる原色の都市ニューデリーから、南部の村ケーララまでの列車旅行。沐浴のために船を乗り継いで訪れたガンジス河から見える景色。あらゆるものが共存している雄大な生のインドに、スクリーンを観る私たちも思わず旅情をかきたてられてやまない。
映画音楽作曲家という役柄で、「フランシス・レイをはじめとする一緒に仕事をした音楽家を称えたかった」という監督の思いがこもった主演には、『アーティスト』でアカデミー賞®主演男優賞に輝いたジャン・デュジャルダン。充実した仕事をこなす、働き盛りの大人の男の色気あふれるアントワーヌを自然体で演じている。クリストファー・ランバートが貫禄たっぷりに演じるフランス大使から存分の愛を受け、全てを手に入れた女性に見えるアンナ役には、演技派のエルザ・ジルベルスタイン。ルルーシュ監督作品への出演を自ら志願した二人だけに、互いにパートナーがいながら出会ってしまった男と女が、少しずつ惹かれあっていく心の動きを、さりげない会話やまなざしで見事に繊細に表現している。まさにフランス映画のエスプリが詰まった会話と、あふれる旅情が相まって奏でる“愛の前奏曲”と言える大人の2時間を堪能してほしい。
【ストーリー】
アントワーヌ(ジャン・デュジャルダン)は、映画音楽作曲家として成功を収め、美しい恋人アリス(アリス・ポル)との恋愛も順調で、今まで自分が作曲してきた映画の主人公のように、飄々とユーモアにあふれた人生を謳歌していた。そんな折、ボリウッド版『ロミオとジュリエット』作品の製作のためにインドを訪れた彼は、熱気あふれる大都市ニューデリーで行われた大使館のレセプションで、フランス大使の妻アンナ(エルザ・ジルベルスタイン)と出会う。
エリートで有能な夫(クリストファー・ランバート)の愛を一身に受けるアンナは、女性の幸せをすべて手に入れたかのような朗らかで魅力あふれる女性だった。異国の地で出会った二人は、すぐさま意気投合し、そこからつきない会話が始まるのだった。
やがて、弾む会話のなかで、大使夫妻には子供がなく、愛する夫との間に子供を授かりたいと願う彼女は、聖者アンマに会うためにインド南部の村まで旅に出かけるのだと言う。実はアントワーヌは、インドに来てからひどい頭痛に悩まされ、医者に精密検査を進められたところだった。
多忙を極めているアントワーヌは、気分転換としばしの休息を求めて、アンナを追って2日間の旅で出かけることを決めた―。
2015年/ フランス /114分/
原題:Un + une
監督:クロード・ルルーシュ
出演:ジャン・デュジャルダン/エルザ・ジルベルスタイン/クリストファー・ランバート/アリス・ポル/マーター・アムリターナンダマイー 他
配給:ファントム・フィルム
上映場所 | ホールソレイユ(4F) |
上映期間 | 11/12(土)~11/26(金) |
11/12(土)~11/18(金) | ①9:30 ②15:40 |
11/19(土)~11/26(金) | ①10:30 |
[margin_5t]Artwork (C)2015 Les Films 13 - Davis Films - JD Prod - France 2 Cinema