『ストリート・オーケストラ』【11/12~】

2016/08/30

 奏でよ、希望を!拓け、未来を!

挫折したヴァイオリニストと、夢見ることも知らない子供たちが起こした軌跡とは?
スラム街で生まれた交響楽団がブラジルを動かした感動の実話。
 

 2015年、ロカルノ国際映画祭のメインイベント、ピアッツァ・グランデでの野外上映は、熱い感動に包まれて幕を閉じた。名もなき子供たちが成し遂げた奇跡の実話に、8000人の観客が夜空の星も驚く壮大な喝采を贈ったのだ。
物語の舞台は、サンパウロ最大のスラム街、エリオポリス。明日の暮らしさえ保証されないこの街で、希望のカケラすら持てずに、荒れた生活を送っていた子供たち。そんな彼らが、新しく赴任したヴァイオリン教師に教えられた音楽で生き方を変え、遂には交響楽団まで誕生させたのだ。

 映画祭での反響はすぐにヨーロッパ各地に広まり、フランス、ハンガリー、スウェーデンで上映され、さらにアメリカまで喝采の輪は広がった。そして、いよいよこの夏、クラシック音楽で逆境と闘うストリート・オーケストラが、日本にもやって来る──!

【ストーリー】

サンパウロ交響楽団のオーディションに落ちてしまった、ヴァイオリニストのラエルチ。失意のなか生活のために、スラム街の学校でヴァイオリン教師を始めるが、楽譜が読めないどころか、楽器の持ち方も知らない子供たちに愕然とする。この街では誰もが、今この瞬間を生きのびることに精一杯で、音楽なんて何の価値もないのだ。

ある時、ギャングに襲われたラエルチは、見事な演奏で逆襲する。感動したギャングが、突き付けた銃をおろしたと聞いた子供たちは、人を変える力は暴力だけではないことに心を動かされる。懸命に基礎を学び始めた子供たちは、たちまち上達し、なかでもマジメなサムエルと問題児のVRが突出した才能を発揮する。彼らに刺激を受けて、ラエルチもまた音楽への愛と情熱を取り戻していた。そんな矢先、校長から次の演奏会で最高の演奏ができなければ、学校の存続は難しいと告げられる。しかし、一世一代のステージにしようと張り切るラエルチと子供たちに、思わぬ事件が待ち受けていた──。

513d7b4ab4b3e91f2015年/ブラジル /103分/PG12
原題:Tudo Que Aprendemos Juntos
監督:セルジオ・マチャド
出演:ラザロ・ハーモス/カイケ・ジェズース/エウジオ・ビエイラ/サンドラ・コルベローニ/フェルナンダ・フレイタス 他
配給:ギャガ

上映場所 ホールソレイユ(4F)
上映期間 11/12(土)~12/3(金)
11/12(土)~11/18(金) ①13:35 ②19:45
11/19(土)~11/25(金) ①12:50 ②16:40
11/26(土)~12/3(金) ①16:45

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