公開終了
2014/05/10

『パンドラの約束』【5/10~5/23】

環境保護から原発を考える

この、ロバートストーン監督による映画は、まさに“パンドラの箱”を開けてしまった時のように、エネルギーを考えるあらゆる立場の人々にとって衝撃的な内容を持っている。原子爆弾やフクシマ事故は、原子力の安全神話を完全に破壊してしまった。しかし、もしその観念が間違っているとしたら?……観客は、我々が恐れている原子力というテクノロジーこそが、地球を気候変動から守ってくれること、そして途上国に住む何十億人もの人々を貧困から救うということを目撃することになるだろう。

この映画でストーン監督は、自分自身の環境保護論者としての日々と、映画出演によってキャリアと評判が失墜するリスクを負ってまで“転換”を述べる元・反原発主義者たちを、力強く描写している。また、スチュアート・ブランドを始めとする数多くの環境活動家を紹介するなかで、環境保護論者によくある議論の弱点を追求している。この映画こそ、環境保護を考える際に陥りがちな感情面が優先した賛否論を、合理的・科学的な議論へと転換するための金字塔となるはずである。

【ロバート・ストーン監督プロフィール】
1958年、イギリス生まれ、ニューヨーク在住の映画監督。
初監督作である反原子力映画「Radio BIKINI」(ラジオ・ビキニ)は1987年の米国アカデミー賞長編記録映画賞ノミネート作品候補となる。その後も世界の核戦争にまつわる映画「第三次世界大戦」、パティ・ハースト事件、ケネディ大統領暗殺事件に関する作品を制作。2009年公開の「EARTH DAYS」(アースデイズ)ではアメリカの環境保護活動のパイオニアの証言を通して、地球環境保全の重要性を伝えている。

監督は長年、原子力反対派として知られてきたが、09年の「アースデイズ」を制作する過程で自らの立場が変わったという。「貧困から逃れ、地球温暖化を避ける唯一の道を世界にもたらすのが原子力エネルギーだとしたら?」と。原子力エネルギーに異を唱えながらも、主張を180度転換させた人々の声を集めた映画『Pandora‘s Promise(パンドラの約束)』は、米国で開催されたサンダンス映画祭2013で上映。観客の75%が原子力反対者であったにもかかわらず、映画終了時にはその8割が原子力支持に変わったという。
パンドラポスター
2013年/アメリカ/87分

監督:ロバート・ストーン
出演:スチュアート・ブランド/グイネス・クレイブンズ/レン・コッホ/他
配給:トラヴィス

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 5/10(土)~5/23(金)終了
5/10(土)~5/16(金) ①12:20 ②18:30
5/17(土)~5/23(金) ①13:15 ②19:15

©Pandora’s Promise, LLC