『ミッドナイト・ガイズ』【2/1～2/21】

どう死ぬべきか。それが問題だ。

『ゴッドファーザー』シリーズで歴史に名を刻み、アカデミー賞にノミネートされること8回、『セント・オブ・ウーマン／夢の香り』(92)で主演男優賞を受賞した伝説的俳優、アル・パチーノ。名優という名に相応しい彼のおよそ5年振りの主演となる本作は、刑務所に入れられていた男が出所を機に28年振りに悪友たちと再会し、ひと暴れする円熟のギャング・ストーリーだ。イタリア系移民の子としてニューヨークのサウスブロンクスで育ち、周囲の人間に支えられ、誰よりも家族や仲間の絆を感じてきた彼。本作ではそんな自身を投影したかのような、血気盛んで、それでいて誰よりも仲間を大事にするギャングを味わい深く演じている。近年では若手俳優を立てるかのように助演を務めていたが、久しぶりにファンが喜ぶ、堂々としたアル・パチーノが本作では確認できるのだ。

【ストーリー】
仲間の罪を被り、28年の刑期を終えて出所したギャングのヴァルは唯一連絡を取り合っていたギャング仲間のドグと再会を果たす。彼らは久しぶりの再会を喜びあい、出所のお祝いにと馴染みの娼婦館に顔を出したり、バーで酒を飲んだりと楽しい夜を過ごす。しかし、ドクはボスにある難題を押し付けられていた。それは、“翌朝の10時までにヴァルを殺す”こと。夜明けまであとわずか。二人は3人目の仲間、ハーシュを連れ出し、彼らの人生で最も大きな賭けにでる―。

2012年／アメリカ／95分／PG12

監督：フィッシャー・スティーブンス
出演：アル・パチーノ／クリストファー・ウォーケン／アラン・アーキン／他
配給：カルチュア・パブリッシャーズ

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