『地獄でなぜ悪い』【12/7~1/3】

2013/12/07

愛する女と映画のためならば、向かう先が地獄でなぜ悪い!!

今や日本のみならず、世界中から熱い視線が注がれる映画監督・園子温。昨年は東日本大震災と原発事故に直面した日本の状況を、いち早くフィクションで再構築した『ヒミズ』『希望の国』を相次いで発表。これまで『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』『恋の罪』などで知られた“性と暴力の過激な映画作家”のイメージを覆して幅広い観客層から絶賛を集めた。絶望の底に希望を見出した青春映画『ヒミズ』は主演の染谷将太と二階堂ふみに第68回ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)、原発問題に正面から挑んで絶望を深くえぐった『希望の国』は第37回トロント国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞するなど、世界各国から惜しみない賛辞が寄せられた。

待望の新作は、社会派映画監督と呼ばれるようになった自らのイメージを破壊することを楽しむかのような超娯楽作品!約20年前、映画への野心を胸に執筆した幻のオリジナル脚本に改めて自ら加筆することで、当時の映画に対する情熱を甦らせてスクリーンに炸裂させる。アクション映画・ヤクザ映画・コメディ映画・青春映画・恋愛映画等々、あらゆるジャンルが交錯する究極のエンターテインメント映画が誕生した。

【ストーリー】
ヤクザの組長・武藤(國村隼)は獄中にいる妻・しずえ(友近)の夢を叶えるために、本業そっちのけで娘・ミツコ(二階堂ふみ)を主演にした映画の製作を画策している。面会の度にしずえに対して、撮影は順調に進んでいると場を取り繕う武藤。しかし、肝心のミツコは男と逃亡中、そして、しずえの出所まではあと9日しかない。金に糸目をつけず、片っ端から撮影機材のレンタルをしながら、なんとか娘の身柄を確保した武藤は、ミツコから(実はすべて嘘なのだが)映画監督と紹介された駆け落ち男・公次(星野源)を監督に抜擢し、本格的に撮影準備を始める。映画監督として騙しながら映画を撮影しないと殺される公次は、右も左もわからぬまま、オールヤクザのスタッフの質問攻めに対応していくが、限界に達しその場を逃げ出してしまう。簡単に追っ手の組員に捕まってしまう公次であったが、そこに奇跡のような助っ人が現れる。それは「いつか一世一代の映画を撮りたい」と、少年期から映画監督を夢見る平田(長谷川博己)であった。映画の神様は自分を見捨てていなかったと、満を持して撮影内容の段取りを始める平田は、武藤と敵対するヤクザ組織の組長であり、過去の衝撃的な出会いからミツコに異様な愛情を抱く池上(堤真一)に協力を要請する。かくして、ホンモノのヤクザ抗争を舞台にした、スタッフ・キャストすべて命懸けの映画が、電光石火のごとくクランクインしようとしていた・・・。

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2013年/日本/129分/PG12

監督:園子温
出演:國村隼/堤真一/二階堂ふみ/長谷川博己/星野源/友近/他
配給:キングレコード、ティ・ジョイ

上映場所 ホール・ソレイユ(4F)
上映期間 12/7(土)~1/3(金)終了
12/7(土)~12/13(金) ①13:50 ②20:50(※12日(木)はなし)
12/14(土)~12/20(金) ①11:20 ②18:25
12/21(土)~12/27(金) ①14:40
12/28(土)~1/3(金) ①16:15

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