公開終了
2019/01/06

『マイ・サンシャイン』【2/15~】

実在の事件をもとに描かれる、胸を揺さぶる感動作。

1992年、LA・サウスセントラル。家族と暮らせない子供たちを育てるミリー。貧しいけれども、ミリーの愛情は光に溢れ、誰もが居場所を見つけていた。隣人オビーは騒々しいミリーたち家族に文句をつけながらも、実は彼らを見守っている。しかし、黒人が犠牲になった事件に対する不当な評決が出たことにより、LAで暴動が始まり、ささやかに暮らしていたはずの彼らの生活にも変化が訪れる…。

ミリーを演じるのは『チョコレート』でオスカーを獲得し、その後も話題作へ出演し続ける、美貌と実力を兼ね備えた女優ハル・ベリー。そして、口は悪いが心根はやさしい隣人オビーには『007』シリーズのジェームズ・ボンド役で知られるダニエル・クレイグ。このふたりのスターが奇跡的な競演を果たした。

現代にも続く、見えざる人々とも言える「市井の家族」と、深い傷を残した「アメリカ史に残る暴動」。一見交わらぬふたつが交差する「家族がたどる物語」は歴史検証に留まらぬ、胸揺さぶる感動作となった。

デビュー作『裸足の季節』が世界で熱狂的に迎えられ、アカデミー賞(R)外国語映画賞にノミネートされたデニズ・ガムゼ・エルギュヴェンの監督最新作。監督がシナリオハンティングで訪れたサウスセントラルで何人もの子供たちをホストマザーとして育てている女性ミリーと出会ったことから、アメリカ史に刻まれるLA暴動を、暴動主体ではなく、普通の家族の視点から描く、というアイデアが生まれた。ある家族と実在の暴動を主題にした、真実から生まれた物語。

音楽を担当したのはニック・ケイヴとウォーレン・エリス。世界のロック史に燦然とその名を刻むふたりが手掛けた、そのメロウな旋律が映画世界を深めている。

なによりも大切な家族。私の太陽。

LA・サウスセントラル。ミリーは家族と暮らせない子供たちを育てていた。貧しいけれども、ミリーが与える愛情のおかげで誰もが居場所を見つけ、家には子供たちの笑顔が溢れていた。白人の隣人オビーは騒々しいミリー一家にいつも文句を言うが、心根はやさしく、実は彼らを見守っている。

ある日、ミリーは母親が逮捕され、帰る家を失った少年ウィリアムを保護し、一緒に暮らすようになる。さらに、兄弟の面倒を見ている真面目な長男ジェシーの学校の同級生でジェシーがほのかに恋心を抱いているニコールも家を失い、さまよっていた。黒人ばかりが暮らすこのサウスセントラルで、どの家も生活は苦しく、子供を顧みる余裕はない。ジェシーはウィリアムの素行の粗さが気になるが、それでも少しずつ距離を縮めていく。

1991年はLAでふたつの大きな事件が起きた。黒人男性が白人警官たちから理不尽な暴行を受けたロドニー・キング事件と15歳の黒人少女が万引きと間違えられて韓国系の女店主に射殺されたラターシャ・ハーリンズ射殺事件。
ラターシャ・ハーリンズ事件は保護観察処分と500ドルの罰金という収監なしの判決が下る。人の命を奪っておきながら、事実上無罪のような判決に怒りが沸き上がるLAの街。

1992年4月、ロドニー・キング事件の公判で、集団暴行をした4人の警官に無罪の評決が出る。黒人が犠牲になったふたつの事件への不当な評決に、街の怒りは沸点に達した。そして、白人と韓国系商店を標的として、LA暴動が起こる。

血の気の多いウィリアムは暴動に加わろうとし、ジェシーはそれを止めようとする。暴徒と化した市民が商店から略奪している映像をテレビで見て、店に向かう子供たち。小さな子供たちだけが家に残される。ミリーとオビーは子供たちを守ろうと必死に混乱を極めた街を奔走する。

ただ、一緒にいられれば、それだけで良かった。ささやかに暮らしていたはずのミリーたちの生活はある時一変する――。

 

2017年/フランス・ベルギー合作 /87分/PG12
監督:デニズ・ガムゼ・エルギュベン
原題:Kings
出演:ハル・ベリー/ダニエル・クレイグ/ラマー・ジョンソン/カーラン・ウォーカー/レイチェル・ヒルソン/他
配給:ビターズ・エンド、パルコ

 

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 2/15(金)~2/28(木)
2/15(金)~2/21(木) ①13:50 ②19:45
2/22(金)~2/28(木) ①11:10

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