『バーニング 劇場版』【3/15~】

村上春樹「納屋を焼く」を映画化した、
巨匠イ・チャンドン監督の8年ぶりの新作。

第71回カンヌ国際映画祭で批評家による得点が過去最高点をマーク。各国の有力ジャーナリスト10人による星取表で4.0満点中、平均点3.8という驚異の評価を叩き出し、国際映画批評家連盟賞を受賞。『万引き家族』のパルムドール受賞を最も脅かした作品とされる、噂の大傑作がついに全貌を現す—。

韓国を代表する巨匠、イ・チャンドン監督の『ポエトリー アグネスの詩』から8年ぶりとなる待望の新作。原作は世界的な人気作家である村上春樹。彼が1983年に発表した短編小説「納屋を焼く」を大胆に脚色。韓国の現代社会で浮遊する若者たちの姿と心理的な駆け引きをミステリータッチで鮮烈に描き出す。

奇しくも村上春樹デビュー40周年の記念イヤーである2019年。本作はまずNHKの先行放映を経て、完全版が劇場公開となる。三人の不穏な関係性、先の見えないサスペンスフルな物語展開。そして原作にはない、衝撃のラストシーンがもたらすインパクトの大きさ。
姿を見せない猫、無言の電話、水のない井戸、リトルハンガーとグレートハンガー、古いビニールハウス、ギャッツビー、フォークナー、同時存在、突然現れた母・・・・・・・その、ひとつひとつ全てのシーンが伏線となる。現実と幻像が入り混じったような映像で描かれる本作は、原作とは異なる映画オリジナルの展開ではあるが、村上春樹の過去作品を含めた世界観を見事に踏襲、観るほどに観客に新たな謎を問いかける。

本作は第91回アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表にも選出された。韓国のみならず全世界の映画史にとって、重要な一本として刻まれることは間違いないだろう。

彼が突然、語った言葉。
“僕は時々、ビニールハウスを燃やしています。”
そして、僕の幼馴染はいなくなった—。

運送会社のアルバイトをしているイ・ジョンズは、デパートの店頭でセールの広告モデルを務める女の子に呼び止められる。それはすっかり美しくなった幼馴染のシン・ヘミだった。思わぬ再会を果たしたふたりは互いのことを語り合う。

ジョンスは小説化を志しながらアルバイト生活を続けていた。一方、ヘミは最近パントマイムを習っているという。そしてアフリカ旅行をするためにお金を貯めているらしい。
そしてジョンスは、ヘミがアフリカ旅行で留守の間、自宅に居るという猫の世話を頼まれる。こうしてジョンスの奇妙な日々が始まる。
半月後。ようやくヘミから連絡があり、翌日帰国できるとの話。空港に迎えに行くと、ヘミは見知らぬ青年ベンを連れていた。彼とヘミはケニアのナイロビ空港で知り合ったのだという。
後日。ジョンスは電車に乗ってソウルのトンジャクに向かっていた。到着すると、お洒落な自宅ビルの中でくつろぐベンとヘミの姿。ジョンスは自分とは住む世界が違うベンの桁違いの裕福さを目の当たりにする。そしてベンは自らキッチンに立ち、ジョンスとヘミにパスタ料理をふるまう。
数日後、今度はベンがヘミと一緒に車を走らせ、ジョンスの実家にやってくる。三人は玄関先にテーブルを置いてワインをあけ、大麻を吸い、夕暮れの風景を見つめる。やがてヘミは服を脱いで踊り出す。
ふとベンはジョンスに自分の秘められた“趣味”を打ち明ける。それは古いビニールハウスを選んで燃やすこと。前に燃やしたのはアフリカ旅行の直前だった二ヶ月ほど前。そろそろまた燃やす頃だという。実を言うと、今日はその下見に来たのだと—。

そしてこの日を境に、ヘミの姿が消えた。電話にも出ずマンションも空で、仕事先にも見つからない。ジョンスはベンを訪ねるが、彼のそばには新しい“彼女”の姿。ジョンスは行方不明のヘミを必死に探す。
彼女はいったいどこへ消えたのか—?

 

2018 年/ 韓国 / 148分
監督:イ・チャンドン
原題:Burning
出演:ユ・アイン/スティーブン・ユァン/チョン・ジョンソ 他
配給:ツイン

上映場所 ホールソレイユ(4F)
上映期間 3/15(金)~4/4(木)
3/15(金)~3/21(木) 時間未定
3/22(金)~3/28(木) 時間未定
3/29(金)~4/4(木) 時間未定

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