『1987、ある闘いの真実』【9/21~】

1987年、一人の大学生の死が人々の心に火をつけた—
国民が国と闘った韓国民主化闘争を描く衝撃の実話!

空前の好景気“バブル”の幕開けに、日本中が浮かれていた1987年、飛行機ならたった3時間で行ける隣の国の韓国では、歴史をくつがえし、国民全員の人生を劇的に変えた大事件が発生していた—。
すべての始まりは、一人の青年の“不可解な死”だった。警察に連行されたソウル大学の学生が、取り調べ中に命を落としたのだ。警察は心臓麻痺だと発表するが、裏情報をつかんだ新聞が「拷問中に死亡」とスクープし、大騒動へと発展していく。
この頃の韓国では、元軍人のチョン・ドゥファン大統領が、軍事政権という名の巨大なハンマーで、国民の真の自由と平和を叩きつぶし続けていた。我慢も限界に達した人々から、民主化を求める声が沸き起こり、正義と希望に燃える学生たちも立ち上がり始める。そんななか、平和な明日を夢見る純粋な願いを握りつぶした上に、ことの真相を隠そうとした政府に、国民の怒りは爆発する。だが、相手は韓国史上でも屈指の絶対権力だ。なぜ、ごく普通に働く人々や政治に関心のなかった学生までもが、最後まで諦めずに闘うことが出来たのか—?
歴史には、ある一定の時を経なければ、語ることのできない事実や裏の物語がある。遂に明かされ始めた〈韓国民主化闘争〉の全貌に迫る、衝撃の実話が完成した。

その時、歴史を変えたのは、普通の人々の信念だった—

それは、輝く未来を約束されたはずの一人の青年の死から始まった。1987年1月14日、ソウル大学の学生パク・ジョンチョルが、警察の尋問中に死亡する。この頃の韓国では、軍事政権の圧政にあえぐ国民が、自由と平等を約束する民主化を求めて、チョン・ドゥファン大統領への反発を募らせていた。なかでも学生による反政権デモが激化し、亡くなった学生はデモのリーダーとの関係を疑われ南営洞警察で取り調べを受けていたのだ。
報せを聞いたパク所長は、部下に死体の火葬を命令する。「22歳が心臓麻痺?」と、警察からの申請書類を見て眉をひそめるのは、ソウル地検公安部長のチェ検事だ。今夜中に火葬する許可を迫るパク所長の部下に、チェ検事は法律通り解剖で死因を解明するようにと言い渡す。状況から見て“拷問による死”だと睨んだチェ検事は、上司から「パク所長に盾突いて生き残った奴はいない」と諭されても、「あとは俺が勝手にやりますよ」と腹を決めるのだった。
チェ検事を慕う後輩検事が、中央日報の記者にソウル大生の死をリークし、「取り調べ中に大学生ショック死」というスクープが流れる。慌てた警察側は「検査官が机を叩くと、驚いた学生が心臓麻痺で倒れた」などという、誰も信じないバカげた声明を発表する。
チェ検事の粘りで司法解剖が執行され、立ち会ったジョンチョルの叔父が、群がる記者たちに「警察が殺しました!」と泣き叫ぶ。担当医師も、警察治安本部のカン本部長に「水責め中に浴槽に首が当たり窒息死」と報告するが、本部長は翌日の記者会見で「暴力行為は一切なかった」と言い張るのだった。
もはや記者たちは、警察の言葉など信じていない。東亜日報の記者ユン・サンサムは、遺灰をまくために川へと向かうジョンチョルの父親を追いかける。ユンが取材を邪魔する警察ともみ合うなか、父は雪が降りしきる川へと入り、氷の上にとどまった遺灰を「ちゃんと逝っておくれ」と、むせび泣きながら凍える手で流してやるのだった。
遺族の深い悲しみに憤ったユンがチェ検事を訪ねると、公安部長の職を解かれたチェは、荷造りをして出て行くところだった。ユンはチェがわざと駐車場に忘れていった、解剖鑑定書を持ち去る。東亜日報に死因をすっぱ抜かれ、パク所長の部下の刑事二人が「拷問致死罪」として逮捕される。大統領府からの命令で、カン本部長が二人に罪を押し付けたのだ。
民主化運動で指名手配中のキム・ジョンナムは、国家ぐるみの陰謀だという情報をつかみ、共に活動するハム神父に「我々に残された武器は真実だけです。その真実が現政権を倒すのです」と、真相を暴く決意を語る。そんな彼らに、刑務所看守のハン・ビョンヨンが密かに協力するのだが、次期大統領選を控えた政府と警察の弾圧もエスカレートしていく。仲間の命を無残に奪われた大学生イ・ハニョルらも立ち上がった時、さらなる事件が起きる—。

 

2017 年/ 韓国 / 129分
監督:チャン・ジュナン
原題 :1987: When the Day Comes
出演:キム・ユンソク/ハ・ジョンウ/ユ・ヘジン/キム・テリ/ソル・ギョング 他
配給: ツイン

上映場所 ホールソレイユ(4F)
上映期間 9/21(金)~10/11(木)
9/21(金)~9/27(木) ①9:50 ②14:40
9/28(金)~10/4(木) ①12:00 ②19:00
10/5(金)~10/11(木) 時間未定

(C)2017 CJ E&M CORPORATION, WOOJEUNG FILM ALL RIGHTS RESERVED