『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』【1/13~】

 名匠ジャック・ドワイヨンが描き出す新たなロダンの肖像
誰もが知っているあの傑作が、今、天才のアトリエから生み出されていく

今年11月に没後100年を迎える、“近代彫刻の父”オーギュスト・ロダン(1840〜1917)。
《地獄の門》や、その一部を抜き出した《考える人》で高名な19世紀を代表する芸術家である。
彼は42歳の時、弟子入りを切望するカミーユ・クローデルと出会い、この若き才能と魅力に夢中になる。
本作はロダン没後100年を記念し、パリ・ロダン美術館全面協力のもと、『ポネット』(96)、『ラ・ピラート』(84)の名匠ジャック・ドワイヨンが、ロダンの愛と苦悩に満ちた半生を忠実に描いた力作である。
当時のアトリエに立ち会っているような臨場感をもって、数々の傑作が創造され、完成する瞬間を垣間見せてくれる本作。
ロダンの愛弟子であり、愛人でもあった女流彫刻家カミーユ・クローデルとの関係を、通説のメロドラマの骨格に収めるのではなく、内縁の妻ローズと若い愛人との間で揺れ動く優柔不断な男の狡さや、カミーユに限らず、多くのモデルたちと性的関係をもち、官能性をもとめた男の素顔として、ロダンの視点に立った物語で紡いでいく。
カミーユの姿を介さず、彼女の彫刻『嘆願する女』を見つめるシーンに、晩年におけるロダンのカミーユへの思いは凝縮され、観るものの胸を打つ。
『ティエリー・トグルドーの憂鬱』(15)でカンヌ国際映画祭、セザール賞の主演男優賞をW受賞したフランスきっての演技派ヴァンサン・ランドンが、ロダンを演じる為に8カ月間彫刻とデッサンに没頭し、ロダンの魂までも演じきり、“ジャニス・ジョプリンの再来”と呼ばれる『サンバ』(14)のイジア・イジュランがカミーユを好演。
陰影深い知られざる人間性を浮き彫りにした本作は、新しいロダンの肖像として美術愛好家にはもちろんのこと、天才であるがゆえの孤独を抱えた一人の芸術家のドラマとして、多くの映画ファンを惹きつけるに違いない。

ストーリー

1880年パリ。彫刻家オーギュスト・ロダンは40歳にしてようやく国から注文を受ける。そのとき制作したのが、後に《接吻》や《考える人》と並び彼の代表作となる《地獄の門》である。その頃、内妻ローズと暮らしていたオーギュストは、弟子入りを願う若いカミーユ・クローデルと出会う。
才能溢れるカミーユに魅せられた彼は、すぐに彼女を自分の助手とし、そして愛人とした。その後10年に渡って、二人は情熱的に愛し合い、お互いを尊敬しつつも複雑な関係が続く。二人の関係が破局を迎えると、ロダンは創作活動にのめり込んでいく。感覚的欲望を呼び起こす彼の作品には賛否両論が巻き起こり…。

2017年/ フランス/120分/ PG12
原題:Rodin
監督:ジャック・ドワイヨン
出演:バンサン・ランドン/イジア・イジュラン/セブリーヌ・カネル 他
配給:松竹、コムストック・グループ   

 

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 1/13(土)~1/26(金)
1/13(土)~1/19(金) 時間未定
1/20(土)~1/26(金) 時間未定

(C)Les Films du Lendemain / Shanna Besson