『海辺のリア』【8/12~】

私に思い出などいらないのです…
みなさんの中に、
私の思い出さえあれば…

本作品の脚本、監督は小林政広。長編16作品目となる。カンヌ映画祭への公式出品、ロカルノ映画祭 最高賞受賞など、映画作家としては、主に海外で評価されている。仲代達矢との出会いは『春との旅』(2010)である。小林が仲代に捧げた脚本でもある。三作続けて小林作品で仲代は主役を務め、『海辺のリア』主人公・兆吉を演じる仲代達矢は84歳。俳優人生65年。日本映画界最高峰に相応しい俳優である。今や見る影もないかつてのスターと、そこに深くかかわる者たちの感情が強くぶつかり、揺れ動く。人間の「純粋さ」と「邪悪さ」が絡まり合う複雑な関係をそれぞれが全身で演じている。海外からも注目が集まる意欲作だ。

【ストーリー】

役者として半世紀以上のキャリアを積み、かつては大スターとして映画や舞台で活躍した桑畑兆吉。認知症の疑いがある兆吉は、家族に裏切られ、遺書を書かされた挙句、高級老人ホームへと送り込まれる。ある日、その施設から脱走した兆吉は、シルクのパジャマ姿にコートをはおり、スーツケースをひきずり、あてもなく海辺をさまよううちに、娘の伸子と突然の再会を果たす。伸子は兆吉が妻とは別の女に産ませた子だったが、そんな伸子が私生児を産み、それを許せなかった兆吉は、伸子を家から追い出した過去があった。兆吉は再会した伸子に「リア王」の娘であるコーディーリアの幻影を見る。

 

2017年/ 日本 /105分/
監督:小林政広
出演:仲代達矢/黒木華/原田美枝子/小林薫/阿部寛 他
配給:東京テアトル

上映場所 ソレイユ2(地下)
上映期間 8/12(土)~8/25(金)
8/12(土)~8/18(金) 時間未定
8/19(土)~8/25(金) 時間未定

(C)「海辺のリア」製作委員会