『汚れたミルク あるセールスマンの告発』【6/10~】

 パキスタンで大手グローバル企業が起こした粉ミルクによる乳幼児死亡事件。
これは、隠された真実の物語。

子どもたちを守るため、男は世界最大企業を敵にまわした。

1997年。ある大手グローバル企業が、パキスタンで粉ミルクを強引に販売したことによって、不衛生な水で溶かした粉ミルクを飲んだ乳幼児が死亡する事件が発生した。セールスマンのアヤンは、自らが販売した商品が子どもたちの命を奪っている事に気づき、世界最大企業を訴えようとする。アヤンの前に立ちはだかる、途方もなく巨大な権力の壁。しかし、男は人生の全てを投げうって立ち向かう。子どもたちを守るため、そして愛する家族のために─。これはパキスタンで実際に起こった事件を基に描かれる、隠された真実の物語。映画は善良なセールスマンの無謀とも言える奮闘を、真正面から力強く描きあげた。男の勇気ある行動は、信念を貫くということ、何物にも代え難い命の尊さを教えてくれる。世界で議論を巻き起こした幻の問題作が、ついに満を持して世界初公開となる。

メガホンを執ったのは、アカデミー賞®外国語映画賞など数々の賞を受賞した『ノー・マンズ・ランド』で衝撃のデビューを飾り、『鉄くず拾いの物語』でベルリン国際映画祭三冠に輝いた、名匠ダニス・タノヴィッチ監督。常に社会問題をテーマにしながら、そこにユーモアやエンタテイメント性を加えて人びとの心を魅了する監督は、この悲しい事件にショックを受け、世界にこの問題を訴えたいと立ち上がった。さらに、世界中で大ヒットを記録した『めぐり逢わせのお弁当』製作チームとタッグを組み、いくつもの困難を乗り越えて見事映画を完成させた。実話を基にしながらも、映画は主人公アヤンの孤高な奮闘劇をドラマチックに活写し、いわゆる告発映画というジャンルを超え我々の心を鷲掴みにする。

本作はパキスタンで実際に起きた事件だが、撮影はインドを拠点に敢行された。主人公のセールスマン アヤンを迫真の演技で魅せるのは、いま最も人気のあるボリウッド映画スター イムラン・ハシュミ。また、共演は日本で大ヒットを記録した『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』や『マダム・イン・ニューヨーク』で存在感のある役どころを演じるアディル・フセイン。さらに『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』、『ビッグ・アイズ』のダニー・ヒューストン、『われらが背きし者』のカーリド・アブダッラーなど各国から集まった実力派俳優たちの熱演が光る。また、インドを代表する音楽家の一人 プリータムによる異国情緒溢れるエモーショナルな旋律が、映画に大きなうねりを与えている。

【ストーリー】

パキスタンで国産製薬会社に勤めるアヤンは、ある日、妻の勧めで多国籍企業の営業募集を知り、大手グローバル企業に就職する。「諸君が売り込むのは世界最高の粉ミルクだ!」赤ん坊の粉ミルクを手に、病院を行き来する毎日。アヤンはついに、大手グローバル企業のトップセールスマンになる。

しかしある日、悪夢のような現実を聞かされる。パキスタンで粉ミルクを強引に販売したことによって、不衛生な水で溶かした粉ミルクを飲んだ乳幼児が死亡する事件が起きたのだ。その事実を知っていながら、責任放棄をする企業。自らが販売した商品が子どもたちの命を奪っている事に心を痛めたアヤンは、たった一人で世界最大企業を訴えようとする。しかし、次々とアヤンの前に立ちはだかる、途方もなく巨大な権力の壁。ついには愛する家族と離れながら、男は人生の全てを投げうって立ち向かう。子どもたちを守るため、そして愛する家族のために——。

2014年/ インド・フランス・イギリス合作 /90分/
原題:Tigers
監督:ダニス・タノビッチ
出演:イムラン・ハシュミ/ギータンジャリ/ダニー・ヒューストン/カーリド・アブダッラー/アディル・フセイン 他
配給:ビターズ・エンド

上映場所 ソレイユ2(地下)
上映期間 6/10(土)~6/16(金)
6/10(土)~6/16(金) 時間未定

(C) Cinemorphic, Sikhya Entertainment & ASAP Films 2014