『カルテル・ランド』【7/30~】

2016/05/04

本年度アカデミー賞〈長編ドキュメンタリー部門〉ノミネート!

どんなフィクションよりショッキングな麻薬戦争の現実!

『ハート・ロッカー』の監督キャスリン・ビグロー制作総指揮、
一人の映画作家が“命がけ”でメキシコ麻薬戦争の真実に迫る、
最も危険なドキュメンタリー。

『ハート・ロッカー』『ゼロ・ダーク・サーティ』のキャスリン・ビグロー監督が製作総指揮を務め、サンダンス映画祭ほか各国の映画祭で激賞され、本年度アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた『カルテル・ランド』。麻薬組織同士の縄張り争いや、政府と麻薬カルテルによる武力紛争をさす〝メキシコ麻薬戦争”は、これまでに約12万人以上の死者を出し、多数の一般市民を巻き込みながら現在も続けられており、全世界を震撼させている。本作は、そんな恐るべきメキシコ麻薬戦争の最前線を追った衝撃のドキュメンタリーだ。

暴力が支配し、無法地帯と化したメキシコの街、そして、麻薬カルテルに立ち向かうべく結成された自警団を侵食していく癒着と腐敗……。若き映画監督マシュー・ハイネマンが持つカメラは、死と隣り合わせの状況下、次々と信じがたい現実を映し出します。一瞬たりとも目の離せない映像の連続。それはスリリングなだけでなく、正義と悪の境界が消滅する、メキシコ社会が陥ってしまった袋小路を生々しく浮き彫りにしていく。

善とは何か、悪とは何か──。正義のために発足したはずの自警団が辿る衝撃的な結末に、誰もが驚愕と戦慄を禁じ得ない。

【ストーリー】

メキシコ・ミチョアカン州。麻薬カルテル“テンプル騎士団”による抗争や犯罪が横行するこの地では、一般市民を巻き込んだ殺戮が繰り返されていた。政府は腐敗しきり、警察も当てにならない。そんな過酷な状況に耐え兼ねた医師のドクター・ホセ・ミレレスは、ついに銃を手に市民たちと自警団を結成する。

時を同じくして、アメリカ・アリゾナ州のコカイン通りとして知られるアルター・バレーでは、アメリカの退役軍人のティム・“ネイラー”・フォーリーが、“アリゾナ国境自警団”と呼ばれる小さな準軍事的グループを率いていた。メキシコ国境沿いで麻薬の流入や、不法入国を防ぐために日夜奮戦するフォーリーは自らの仕事に大きな誇りを持っている。「俺のやっていることは正しい事だ。自分が戦っている相手は悪なんだ」

一方、ミレレスの活動も活発化していた。彼は精力的に各地を訪れ、麻薬カルテルの脅威にさらされる人々に呼びかけた。「殺されるのを待つか、銃を買って自分を守るか?政府が住民の安全を守ろうとしないなら、我々には命と家族を自らの手で守る権利がある!」。ミレレスに賛同した者たちはユニフォームと銃を支給され、自警団のメンバーとなって、ギャングや密売人たちを追い詰めていく。その活動は大きな成果を上げ、各地で自警団はカルテルを撃退し、ミレレスは一躍、正義のヒーローとして担ぎ上げられる。しかし、組織が肥大化するにつれ、内部で違法行為を行う者、はては麻薬製造を堂々と行う者まで現れてしまう。組織は次第にコントロールを失い、思わぬ方向に暴走し始める――。

poster22015年/メキシコ・アメリカ合作 /100分/PG12
原題:Cartel Land
監督:マシュー・ハイネマン
制作総指揮:キャスリン・ビグロー
配給:トランスフォーマー

上映場所 ホールソレイ(4F)
上映期間 7/30(土)~8/12(金)
7/30(土)~8/5(金) ①13:40②19:35
8/6(土)~8/12(金) ①18:20

 

 

 

 

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